ハーバード vs MIT: アイビーリーグか非アイビーリーグか

Summary
教育への投資は、未来への投資です。大学を選ぶ際には、その評判と教育環境を考慮することが重要です。そして、自分がその大学の発展にどのように貢献し、学生として、またリーダーとしてどのように成長していくかを考えることが重要です。
あなたの教育は、未来への大切な投資です。大学を選ぶ際には、その評判や教育環境をしっかりと考慮しましょう。そして、その大学で学習者として、またリーダーとしてどのように貢献し、どのように成長していけるかを思い描いてみてください。
アメリカ合衆国には、世界的に有名な8つの大学からなる「アイビーリーグ」があります。これらのトップスクールはすべてアメリカ北東部に位置し、アイビーリーグ・アスレチック・カンファレンスに加盟しています。しかし、アメリカにはアイビーリーグに匹敵する評価や教育資源を持つ、世界的に著名な大学が数多く存在します。
「アイビーリーグ」という言葉は、しばしばエリートで名門の大学を指す意味で使われます。マサチューセッツ工科大学(MIT)は、その知名度と名声の高さから、アイビーリーグの一員だと誤解されることも少なくありません。実際にはアイビーリーグの大学ではありませんが、授業の難易度、著名な教授陣、評価の高い卒業生ネットワーク、そして競争の激しい合格率など、多くの点で同等の水準にあります。
ハーバード vs MIT:
両大学はそれぞれ独自の学術プログラムや課外活動を持ち、多くの学生がいずれかに強く魅力を感じます。では、自分に最も合う大学を選ぶには、何を基準にすればよいのでしょうか。MITはどのような分野で高く評価されており、ハーバードはMITと比べてどのような強みを持っているのでしょうか。
ここからは、ハーバードとMITの違いについて詳しく見ていきましょう。
ハーバード大学 vs. MIT 概要
ハーバード大学は、世界的に高い評価を受け、国際的にも権威ある学術機関の一つです。中規模の私立総合大学で、4年間の学部課程に加え、世界的に名高いビジネススクール、ロースクール、メディカルスクール、ジョン・F・ケネディ行政大学院など、11の大学院を有しています。1636年に設立され、初期の支援者であった若き牧師ジョン・ハーバードの名を冠しています。彼は1638年に死去する際、自身の蔵書と財産の半分を大学に遺贈しました。
豆知識 :ハーバード大学の卒業生は、世界中に40万人以上います。
マサチューセッツ工科大学 (MIT)は、アメリカで最も高く評価される私立大学の一つで、科学技術研究に特化しています。男女共学の独立系大学で、マサチューセッツ州ケンブリッジのチャールズ川沿いに位置し、名門ハーバード大学ともほど近い距離にあります。
MITは5つのスクールとカレッジにまたがる30の学科を有し、学部・大学院・博士研究員向けプログラムを提供しています。1861年、ウィリアム・バートン・ロジャースによって創設され、彼は初代学長として技術と科学教育のための「新しい工科大学」の設立を構想しました。産業革命期に誕生したMITは、当初からアメリカ産業の発展を目的としていました。
豆知識 : 人間のがんの原因となる最初の遺伝子を発見したのがMITの研究者でした。
ハーバード | MIT | |
---|---|---|
所在地 | ケンブリッジ、マサチューセッツ州 | ケンブリッジ、マサチューセッツ州 |
QS世界大学ランキング2026 | 5 | 1 |
2025年卒業クラスの合格率 | 3.43% | 4% |
平均GPA | 3.7-4.0 | 3.7-4.0 |
平均SAT/ACTスコア | SAT: 1460-1580 ACT: 32-35 | SAT: 1520-1580 ACT: 34-36 |
授業料 | 51,904米ドル | 55,510米ドル |
卒業生の初任給の中央値 | 69,000米ドル | 95,000米ドル |
立地概要
MITとハーバード大学は、アメリカ合衆国北東部のニューイングランド地方に位置しています。
どちらの大学の立地がより良いでしょうか...? 答えは、好み次第です。
両大学は、マサチューセッツ州ケンブリッジという都市にあり、ボストンの中心部とはチャールズ川を隔てて向かい合っています。キャンパスは地下鉄(MBTA、通称“T”)の駅から徒歩数分と便利な場所にあり、学生はボストンやケンブリッジの多彩な魅力を楽しむことができます。周辺には多くの名門大学が集まり、知的さと活気を併せ持つ雰囲気が街全体に広がっています。
また、ハーバード大学とMITが位置するニューイングランド地方は四季がはっきりしており、夏は平均気温25℃前後、冬は0℃前後まで冷え込みます。四季折々の気候や景色を味わえることも、この地域ならではの魅力となっています。
学問の概要
以下は、ハーバード大学とMITで学べる人気の選考です。
MIT で人気のある専攻
ハーバード大学人気のある専攻
生徒概要
ハーバード | MIT | |
---|---|---|
授業の平均人数 | <12 | <20 |
生徒総数 | 23,731 | 11,934 |
学部生の人数 | 5,222 | 4,638 |
留生徒数 | 12% | 10% |
生徒と教員の比率 | 7:1 | 3:1 |
授業料
アメリカの名門大学は一般的に授業料が高額ですが、朗報として、アイビーリーグの大学では手厚い経済支援制度(詳細は後ほど説明します)が用意されています。2023〜2024年度の学部授業料は、ハーバード大学が56,550ドル、MITが61,990ドルです。
これに諸費用や宿泊費、渡航費、日常生活費などを加えると、ハーバード大学またはMITに通う年間費用はおよそ83,180〜82,270ドルとなります。
ハーバード大学 vs MIT 2023–2024年度 授業料および諸費用
ハーバード | MIT | |
---|---|---|
授業料 | $61,990 | $61,990 |
寮費(住居)および食費(食事プラン) | $21,190 | $20,280 |
出席にかかる総費用の見積もり | $83,180 | $82,270 |
財政援助/奨学金の概要
トップ大学に通うための費用が非常に高額であることは、よく知られています。どのような理由で教育を受けようとしていても、授業料の高さが目標達成の妨げになってはいけません。
上記の金額は多くの人にとって手が届かないと感じられるかもしれませんが、ハーバード大学やMITには手厚い財政援助制度があります。
通常、一定の所得水準以下の学生は、アイビーリーグ大学で授業料を支払う必要がありません。実際、ハーバードの家庭の20%以上が授業料を支払っておらず、ハーバード大学の学部生のうち半分以上が、家庭の収入や経済状況に応じて、授業料や生活費などの経済的サポートを大学から受けています。
同様に、MITでは、入学選考がニードブラインド(経済状況を考慮しない)であり、経済的事情によって不利になることはありません。MITは、国内外の学生すべてに対して奨学金支援を行う、全米でわずか6校のニードブラインド大学の一つです。
財政援助の仕組みや申請方法についてさらに知りたい方のために、Crimsonの入学専門家が無料の情報資料をご用意しています。
課外活動の概要
ハーバード大学には、出版物、5つのオーケストラ、地域貢献プログラム、40の大学間スポーツチーム、さらに芸術・音楽・政治など、さまざまな社会活動を含む450以上の学生団体があります。
一方、MITには、アウトドア同好会、ソーラー電気自動車チーム、ディベートチーム、FMラジオ局(WMBR)、MIT女性技術者協会、学生芸術協会、模擬国連、ダンス、チェスや戦略ゲームを楽しむクラブなど、約450の学生団体があります。これらのクラブは、学生の学業を支えながら、キャンパスライフをより充実させています。
スポーツ面では、ハーバード大学はNCAAディビジョンIに所属し、MITはNCAAディビジョンIIIです。スポーツに秀でている学生にとっては、ハーバード大学の方がより高い競技レベルを提供しています。
どのような課外活動に興味があっても、自分に合ったクラブを見つけることができるでしょう。もしMITやハーバード大学に存在しない場合は、自分のクラブや学生団体を設立することも可能で、両大学はそのためのサポートと奨励を行っています。
Harvard vs MIT
出願概要
**ハーバード大学とMITは、いずれも非常に競争の激しい学術機関です。**出願者には最低GPAの基準が設けられています。これらのトップ大学では成績や受賞歴が重要視されますが、どちらの大学も学業以外の要素も含め、出願者を総合的に評価します。
MITの入学審査部門は、テスト結果や成績を重視しつつも、出願全体を考慮します。また、MITの使命や価値観にどれほど合致しているかも評価基準の一つです。MITは、使命に共感し、協力的で、主体性を持って挑戦し、実践的な創造性に富み、強い好奇心と情熱を持ち、バランス感覚を大切にする学生を求めています。
エッセイについては、MITは複数の短いエッセイや質問への回答を提出するよう求めています。これにより、入学審査担当者は応募者への理解を深めることができます。MITのエッセイは、入学審査チームと直接つながる貴重な機会であり、なぜMITを志望するのかを示すために、率直で誠実な回答を心がけましょう。
ハーバード大学の入学審査官も、すべての出願者を総合的に評価します。課外活動や個人的な関心、取り組み、そして大学卒業後の計画にも注目しています。エッセイや補足情報を通じて、ハーバード大学は在学期間をどのように最大限活用するつもりなのかを知ろうとしています。同大学のウェブサイトには志願者向けの出願ガイドラインが掲載されているので、事前に確認しておくとよいでしょう。
また、トップ大学への出願をより強化し、他の志願者と差をつける方法を学びたい方は、無料ガイドブック『How to Crush Your US College Application!』(米国大学出願を成功させる方法)をぜひご活用ください。
どちらが入りやすい?
ハーバード大学とMITは、アメリカでも特に競争の激しい大学です。合格率の数字だけを見ると、MITの方がやや入りやすいように思われます。しかし、それでも学年トップクラスの成績が求められ、なぜ自分がその大学にふさわしいのかを示す、内容の充実した出願書類を提出する必要があります。特にアメリカ国内からの出願者の場合、テストスコアは非常に高い水準であることが求められます。
現在の成績に基づいてハーバード大学やMITへの合格可能性を判断するには、米国大学入試判定ツール(US University Admissions Calculator)を活用できます。
ハーバードとMIT、どちらが優れているか?
どちらの大学に通っても質の高い教育が保証されています。大学の選択肢を絞る際には、学問を優先することを忘れないでください。コースの説明をしっかりと確認したり、各大学のオープンデイに参加して雰囲気を感じ取ることを検討してください。また、ハーバードやMITの卒業生に連絡を取ることも考慮に入れると良いでしょう。他のトップ大学を検討することもお勧めします。他のアイビーリーグ校についてや、合格するために必要なことを知りたい場合は、アイビーリーグ校に入るための究極ガイドをご覧ください。どの大学に出願するかについてまだ質問がある場合は、ぜひご連絡ください。入学手続きのお手伝いをする学術アドバイザーとおつなぎすることができます。