アメリカ大学への進学の費用は実際いくらかかるのか?

15/08/20227 minute read
アメリカ大学への進学の費用は実際いくらかかるのか?

アメリカの大学へ進学するための費用が高いということは知っていても、実際いくら費用がかかるかを知らない方も多いのではないでしょうか?世界トップクラスのアメリカの大学への進学は、他国の大学と比べても、学費が高いことで有名です。
授業料、家賃、食費、そのほかのコストまで含めて、アメリカ大学進学の費用はどのくらいかかるのか、すべて見てみましょう!

※本ブログに記載の費用は2023年4月28日現在の為替で計算しています。

アメリカ大学進学で、一年あたりにかかる費用
費用(USドル)
授業料$3,900-$45,000 (¥517,163- ¥5,967,270)
生活費(家賃・食費)$0-$15,000 (¥0-¥1,989,090)
お小遣い$2,400-$4,800 (¥318,254-¥636,508)
交通費$200-$1,000 (¥26,521-¥132,606)
携帯電話の通信費$360-$1,200 (¥47,738-¥159,127)
健康保険$1,500-$3,000 (¥198,909-¥397,818)
総額$8,360-$70,000 (¥1,108,586-¥9,282,420)

アメリカの大学で勉強するのにいくらかかる?

大学が発表している費用を見てみましょう。

まず、アメリカには、2年制大学(「ジュニア」・「コミュニティカレッジ」とも呼ばれる)、4年制公立大学、4年制私立大学の3種類の大学があります。

初めに、学費と家賃について見てみましょう。

授業料

基本的に、学費は、学期か四半期ごとのユニット/単位数で計算されます。これは、専攻によって異なる場合があります。

家賃と食費

次に、家賃と食費について考えましょう。ほとんどの大学では、大学1年生の1年間は、キャンパス内に住むことが一般的ですが、キャンパス外に住むことや遠くから通学することが可能な大学もあり、こうした場合は、少し費用を節約することができます。

2年制大学

2年制大学は、4年制大学への編入などのために、勉強面での準備を行う場所として、多くの学生にとって人気があります。2年制大学を卒業すると、準学士号を取得することができ、2年分の単位を取得して4年制大学へ編入することができます。また、学費の高い4年制大学に4年間通うことができない学生にとっても、2年制大学から4年制大学への編入は、経済的な負担を減らすことができます。

平均的なアメリカの2年制大学での年間費用は、$13,000(¥ 1,723,878)です。これは、平均的な学費$3,900(¥ 517,163)と、平均的な家賃と食事代$9,000の合計¥ 1,193,454です。

4年制の公立大学

二つ目の選択肢として、学士号を取得できる公立の4年制大学があります。公立大学は、州政府や連邦政府から一部資金援助を受けているため、学生数が多く、世界的に高い評価を受けているにもかかわらず、比較的学費が安いです。アメリカでトップクラスの公立大学には、カリフォルニア大学、ミシガン大学、ノースカロライナ大学などがあります。

アメリカの4年制公立大学に通う場合、平均的な年間費用は $35,000 (¥ 4,641,210) から $45,000 (¥ 5,967,270) です。これは、平均的な学費が$28,000 (¥ 3,712,968)、平均的な部屋代と食事代が $12,000 (¥ 1,591,272) という内訳です。この費用は、大学が所在する州に住んでいない学生に対して請求されるものです。

公立大学は州政府から資金援助を受けているので、州内の学生向けの授業料と部屋代・食事代は低い料金が設定されており、これは「州内学費」と呼ばれます。しかし、日本からの留学生の場合は、「州外授業料」が課せられるので、その平均額は上記の通り、年間約 $40,000 (¥ 5,304,240)です。

4年制の私立大学

三つ目の選択肢として、4年制の私立大学があります。私立大学は、私費で運営されており、学生数も少ないため、入学の競争率も激しくなっています。ハーバード、スタンフォード、イェール、ポモナ、プリンストンなどの大学は、世界的に高い評価を得ており、多くの優秀な卒業生がいます。

そして、私立大学は、私費で運営されており、政府の資金援助に頼ることができないため、3つの中で、最も高額な選択肢となります。

アメリカの4年制私立大学の平均的な年間費用は、年間 $50,000 (¥ 6,630,300) から $75,000 (¥ 9,945,450) です。これは、平均的な学費が約$45,000(¥ 5,967,270)、部屋代と食事代が約 $15,000(¥ 1,989,090) で構成されています。これらの私立大学は、公立の大学よりも優れた施設・研究の機会、より優秀な教授陣があるということで、この高額な費用を正当化しています。

その他の費用

上記に挙げた、学費、家賃、食費以外にも考慮すべき費用があります。まず、渡米後に本や文房具、洋服、その他の必需品を購入するための費用が必要になります。この費用は人によって非常に幅がありますが、通常、少なくとも月々$200-$400 (¥ 26,521- ¥ 53,042) の予算を組むと良いでしょう。

また、ビザの申請や連邦政府のデータベースへの登録にもお金がかかり、約$510 (¥ 67,629) かかります。また、健康保険や携帯電話の通信費もかかりますが、これは様々な価格帯で購入することができます。健康保険は学費の一部として含まれていることもあり、携帯電話の通信費は、契約によって、月$30-$100(¥ 3,978-¥ 13,2603) ほどかかります。


上記に挙げたその他の費用のまとめ

  • お小遣い:$2,400- $4,800 (¥ 318,254-¥ 636,508)/年
  • 交通費: $200-$1,000 (¥ 26,521-¥ 132,606)/年
  • ビザ申請・登録: $510 (¥ 67,629)
  • 健康保険:$1,500-$3,000 (¥ 198,909-¥ 397,818)/年
  • 携帯電話契約:$360-$1,200(¥ 47,738-¥ 159,127)/年

Can I afford to study in the US?

奨学金はどんなものがあるの?

高額な学費を抑えるために、日本からの留学生として、使うことができる奨学金は、主に、大学のFinancial Aid、大学のMerit based schoarship、国内財団の奨学金の3種類があります。

Financial Aid

まず、大学からのFinancial Aidは、ご家庭の経済状況に合わせて支給額が変化します。皆様のご家庭の経済状況から、どの程度の額の奨学金がもらえるのか・実際に通うとなると、どの程度の額を負担しなければならないのは、各大学HPにある、net price caluculatorから、試算することができます。

さらに、Financial Aidの内訳(loanがいくらなど)は、学生によって変わってきます。

そして、Financial Aidには、Need-Blindと、Need-Awareの2種類があります。

Need-Blind

Need-Blindの大学では、学生の世帯の経済状況は合否に全く影響しません。そのため、皆様のご家庭の経済状況は隠さずに、送るべきです。

もし、合格となれば、必要に応じて奨学金や助成金を受けられる資格が得られます。実際にもらえる奨学金の支給額はご家庭の経済状況によって異なります。

留学生向けのNeed-Blind Collegesの一例:Harvard, Princeton, Yale, Amherst, MIT, Minerva, NYU Abu Dhabi, Dartmouth, Brown (from 2025~)

Need-Aware(CSSプロファイルの提出)

Need-Awareの大学では、合格すれば必要に応じて、100%補助金を支給可能な大学もあります。Need-Awareの奨学金は、Need-Blindの奨学金と異なり、奨学金を申請することで、大学によっては合格率が変化するので注意する必要があります。しかし、志望校が合格させたいと思うほどの優秀な学生であれば、奨学金を申請することで不利になる可能性は少ないと言えます。

さらに、Need-Awareの奨学金を申請する際には、出願時にCSS(College Scholarship Service)プロファイルの提出が必要です。

CSSとは、College Boardが運営している、経済的な支援が必要な学生をNeed baseで支援する奨学金を準備している、大学向けの申請プラットフォーのことです。CSSプロファイルを提出することで、各大学に家庭の経済状況の書類を出す手間を省苦ことができ、College Boardを通じて、経済状況の書類を出願書類とともに、一斉に出願大学に提出することができます。

CSSプロファイルの締め切りは、学校によって異なるので、各大学HPを参照してください。また、家庭の経済状況の書類関連は、発行までに時間がかかることがあるので、早めに書類を準備してください。

CSSプロファイルの詳細は、

http://cssprofile.collegeboard.org

からご確認ください。

大学側がCSSプロファイルだけではなく、CoF(Certification of Finances)の提出を求める時もあります。こちらは、銀行側のサインが必要など、CSSプロファイルよりも、書類の準備に時間がかかるため、早めに準備をすることが大事です。

留学生向けのNeed-Aware Collegesの一例: Barnard College, Brown University, California Institute of Technology, Columbia University, Cornell University, Dartmouth College, Duke University, Northwestern University, Pomona College, Stanford University, University of Chicago, University of Pennsylvania etc…

Merit Scholarships

各大学では、家庭の経済状況に関係なく、優秀な生徒を大学に呼び込むために、Merit Scholarshipsというものが存在します。

こうした奨学金を受け取ることのできる場合は、大学のスポーツチームが採用したいと考える場合、研究が進んでおり大学の研究室が採用したいと考える場合などがあります。

また、Merit Scholarshipsの中でも、大学によって色んな種類があります。

例えば、Wesleyan Universityだと、Freeman Asian Scholarshipという奨学金で、毎年アジア人の各国1名へ(つまり日本から1人)全額の奨学金が出ます。

各大学により異なるため、志望大学のMerit scholarshipの状況を検索してみてください。

国内財団の奨学金

日本人向けの奨学金をご紹介します。

日本人向けの奨学金の例: グルー・バンクロフト基金, Funai Overseas Scholarship, 柳井正財団海外奨学, 笹川平和財団スカラシップ, 日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度(学部学位取得型), Kiyo Sakaguchi奨学金, 孫正義育英財団, 公益財団法人江副記念リクルート財団 など

細かい条件などに関しては、毎年変わるため、ここには記載しません。詳細は、各奨学金のHPからご確認をお願いします。


まとめ

アメリカの大学に行くには、高額の費用がかかります。状況によって異なりますが、大学では1年に$8,000(¥ 1,074,520)から$70,000(¥ 9,402,050)の費用が必要です。この差は非常に大きいのですが、外食を避けて自炊をするなどをすることで、費用を節約することができることを示しています。

また、上記の額には、奨学金が考慮されていません。奨学金にはたくさんのオプションがあり、奨学金を獲得することで、アメリカ大学進学にかかる費用を大幅に削減する可能性もあります。

アメリカ留学の費用や奨学金申請について、Crimsonの海外大学進学専門アドバイザーに無料相談で、皆様のご家庭の状況に合わせたアドバイスをさせていただきます。ご相談をお待ちしております。

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